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            卵管性不妊(卵管障害)と漢方薬
  

1.概要

卵管性不妊(卵管障害)

卵管が詰まったり、癒着している状態、精子や受精卵が通れなくなり不妊の原因となります。

卵管障害は不妊症の30~35%とも言われていて近年増え続けている不妊原因です。卵管障害の問題は、精子や受精卵が移動できずに受精、着床が出来にくだけではなく受精卵が卵管に着床してしまう子宮外妊娠を引き起こす可能性が高いことです。

2.症状

色やにおいがついたおりものが出たり、下腹部痛、発熱を起こすこともあります。しかし自覚症状がないことも多く、卵管の通りを調べる検査で始めて分かる人が多いです

3.原因

クラミジア感染症による卵管性不妊は近年増え続けています。クラミジア感染症は最も頻繁に見られる性感染症(STD)で、子宮頸管炎から子宮内膜炎、卵管炎と徐々に被害が広がっていきます。

①感染

人工中絶、分娩、手術の感染、 膣内の炎症が卵管へ移行腹腔内の虫垂炎などの炎症が卵管へ移行、、STD(クラミジア、トリコモナス、淋病など)

子宮内膜症

③子宮腔内手術後の癒着、腫瘍など

卵管性不妊症のリスク要因は、STD、複数の性的パートナー、低年齢での初回性行為、人種差、社会経済、避妊手段の有無などが関係しています。

4.検査方法

最も一般的検査は子宮卵管造影というもので、子宮の中に造影剤を注入することで、子宮腔卵管腹腔内の通気性を調べます。

子宮卵管造影検査

卵管通気通水検査

腹腔鏡検査

5.西洋医学的

①抗炎症

子宮卵管造影などの通気性を調べる検査は、卵管のつまりを改善させることがあります。(簡単なつまりや癒着は造影剤が流れる影響で治ることがある)

腹腔鏡手術

腹部に1センチ(5ミリ)程度の穴を3つ程あけて、そこから腹腔鏡を見ながら手術します。

卵管鏡下卵管形成術

先端が広がるバルーンカテーテルを膣内から卵管まで挿入して、卵管の癒着を直接取る手術です。

⑤生殖補助医療

体外受精‐胚移植(IVF-ET

卵管を使わずに直接採卵し体外で受精させ、子宮に戻します。体外受精により妊娠が可能になることがあります

6.漢方のメリット(なぜ漢方薬との併用が必要か?)

上記各種の西洋的法にはそれぞれ足りない部分と欠点があります。実際臨床的に満足できていない状態ですが、漢方との併用によって西洋医療だけのよりも確実に妊娠率を高めることができます。漢方は総合的な考え方で、弁証論治のもとで腹腔組織の癒着、炎症の吸収を改善することで卵管の解剖構造および機能の改善し、患者の妊娠機能を高めます。また副作用も少なく安全にができます。実例として中国広州中医薬大学病院では長年に渡る漢方弁証論治をもとに、漢方周期療法を加えた西洋医学との併用で、妊娠率が確実に上がってることを示しました。

7.漢方の順序

①西洋医学による卵管性不妊の検査データを整える

②-A漢方弁証論治による単独 (卵管癒着の軽い場合)

②-B西洋医学(宮腔鏡、腹腔鏡検査、介入、手術)と漢方の併用(症状の重い場合)

③効果の評価後の追跡

8.漢方(弁証論冶)

大きく例として4タイプに分類されていますが、実際は患者の症状はさまざまで簡単に分類できないので、ベテラン漢方医師の判断による個人ごとに調整した処方が必要になります。漢方は副作用の少ないものですが、個人にぴったり合わせた薬でないと長期間服用した際には体に歪みが生じてしまいます。

①気滞血瘀(お)型

症状:不妊、月経の不調、普段の下腹部の苦痛、イライラ、憂鬱、舌紫黯、苔薄白、脈弦細

治法:理気疏(そ)肝、化瘀通絡

方薬:例)当帰、牡丹皮、香附、加王不留行、桃仁、延胡索など

②寒凝瘀滞型

症状:婚久不妊、月経の遅れ量が少ない、色黯、血のかたまりがある、おりものが薄く量が多い、冷えによる腹痛、下痢気味、尿が長い、舌淡苔薄白、脈沈細

治法:温経散寒、袪(きょ)瘀通絡

方薬:例)干姜、生蒲黄、延胡索、没薬、肉桂など

③腎虚血瘀型

症状:婚久不妊、月経の量が多いまたは期間が長い、色淡黯、血のかたまりがある、足腰が疲れやすい、顔色がつやがない、頭痛、眩暈、ときどき下腹部に苦痛がある、舌淡、苔薄白、脈沈細

治法:補腎益気、活血袪瘀

方薬:例)熟地黄、山薬、当帰、牡丹皮、桃仁など

④湿熱瘀阻型

症状:婚久不妊、月経不順、色が鮮明または紫紅、血のかたまりがある、おりものが黄色く量が多い、腰がだるい、下腹部が痛い、口苦咽干、尿が短く黄色、舌紅、苔薄黄または黄膩、脈弦数あるいは滑数

治法:清熱袪湿、活血調経

方薬:例)敗醤草、澤瀉、連翹(ぎょう)、柴胡、当帰など

また西洋医学と併用する場合、上記と同じように弁証論冶漢方を行うことで、確実に妊娠率を高めることができます。

9.漢方の評価

西洋医学手術などので卵管のつまりが解消できたとしても、妊娠率は依然として低く、卵管機能が必ず改善できたとは言えません。しかし手術と同時に漢方を併用することで確実に妊娠率を高めることができます。例として中国では単純腹腔(くう)鏡手術後の妊娠率は55%ですが、手術と漢方併用の場合は、77.5%に達するという報告があり、漢方の併用は効果が上がる兆しを示しています。




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