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慢性腸炎に対する漢方医学漢方薬の効果と経験症例
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慢性腸炎と漢方



慢性腸炎の概説
  
慢性腸炎とは、腸の粘膜が慢性的に炎症を起こし、食べ物が消化されずに、腸内で発酵腐敗した状態です。
慢性腸炎には、感染によるもの、放線菌によるものがあります。感染によるものには腸結核、カビの一種である放線菌によるものには、放線菌症、アメーバ赤痢、ランブル鞭毛虫という寄生虫によるランブリアなどがあります。
慢性腸炎の症状は、比較的長期にわたって下痢や、便通異常が続きます。ただしこの症状を伴っても慢性腸炎ではなく過敏性腸症候群や吸収不良症候群のこともあります。
慢性腸炎の合併症として、しばしばビタミン欠乏症を起こします。生野菜やくだものを食べると下痢を起こし、ビタミンの吸収が悪くなります。ことにビタミンB2やCの欠乏のために舌や口の中に変化を起こしたり、口角炎なども起こしやすくなります。体重も軽症のときはたいした変化も見られませんが、重症では10~20キロも減ることがあります。その他の栄養障害で貧血を起こしたり、リウマチ様関節炎を合併することもあります。

慢性腸炎の原因

慢性腸炎の原因は、感染によるものには腸結核、カビの一種である放線菌による放線菌症、アメーバ赤痢、ランブル鞭毛虫という寄生虫によるランブリアなどがあります。感染症以外の原因には、腹部に放射線をおこなったときに起きることがある放射線照射性腸炎の慢性型、潰瘍(かいよう)性大腸炎やクローン病などがあります。また、暴飲暴食ストレス急性腸炎の不十分な胃や内臓などの病気で腸が刺激されるなども慢性腸炎の原因になります。

慢性腸炎の症状

慢性腸炎の症状は、排便には一日数回行くことが多く、軟便もあれば水様便もあるというように、便の状態が色々で、粘液や血液が混じることもあり、比較的長期にわたって下痢や、便通異常が続きます。ただしこの症状を伴っても慢性腸炎ではなく過敏性腸症候群や吸収不良症候群のこともあります。

慢性腸炎の検査

1.内視鏡検査
慢性腸炎十二指腸潰瘍の診断において内視鏡が基本となってくる。他の消化管病変の精査鑑別も含めて、一般的に広く行われる。     

2.消化管造影検査
いわゆる「胃透視(MDL)」は検診等で旧来通り広く行わている。ただし「がん検診」等では広く行われ、その結果消化性潰瘍が見つかる場合は多いが、消化性潰瘍が疑わしい場合に、精査として行われることはほとんどなく、内視鏡検査が行われる。
   
慢性腸炎の診断

慢性腸炎の診断には、便通の状態、便の性質をみることが大切です。

1.粘液:慢性腸炎の場合は、粘液が必ず混じっていることが特徴。
2.便の臭気:腐敗性の場合は悪臭(腐敗臭)が強く、発酵の場合は甘酸っぱいにおいになる。
3.便の色:発酵のときは淡黄色で、腐敗性のときは褐色をおびる。

慢性腸炎の西洋医学

慢性腸炎の西洋医学には、原因が不明なので、細菌感染によるものであれば抗生物質などを使用し、狭窄や瘻孔(ろうこう)を形成している場合は手術が必要になりますが、基本的には対症療法とストレスを溜めないように心掛けます。
  
慢性腸炎の生活注意点

1.ストレス解消
ストレスが原因となっている場合が多いので、自分なりのストレス解消法を見つけて下さい。何度もいいますが、喫煙はストレス解消にはなりません。少なくとも胃にはストレッサーです。

2.胃の負担を軽減させてあげる
胃の仕事である消化を助けるためによく噛んで下さい。噛むことは脳の刺激にもなるし、歯にもいいそうです。

3.タバコは厳禁
攻撃因子のところ(概説の項)でも述べましたが、特効薬の効果を下げたりします。再発を恐れるのであればやめて下さい。




    

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