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不妊症について

男性不妊の原因

一 造精機能障害

 男性不妊原因の9割近くをしめており、精子の状態により乏精子症、非閉塞性無精子症、精子無力症、精子奇形症などに分けられる。

【主な原因】

    突発性造精機能障害

原因不明、5070%にみられる。

    精索静脈瘤

精巣や精巣上体の静脈が精索中で吻合してできた静脈瘤。静脈瘤により、精巣の温度が上がり、形成障害を引き起こす説が支配的。

    高プロラクチン血症

突発性(原因不明、ストレスなどが関係する)、薬剤性(抗鬱薬、抗精神剤、降圧剤、胃腸薬、ホルモン剤など)、下垂体腫瘍や甲状腺機能低下症などによりプロラクチン値が上昇し、造精機能に悪影響を与える。

    ムンプス精巣炎

思春期以後のおたふく風邪罹患による精巣炎。(耳下腺炎性精巣炎)難治性不妊になる可能性が高い。

    精巣捻転症

精巣が捻転すると精巣が萎縮壊死し、精子形成が行われない。小児期に罹患しやすい。

    停留精巣

睾丸が腹腔内に残っている状態。精細管が退化し、精子が作れなくなる。

    クラインフェルター症候群

性染色体構成が1個のY染色体と2個以上のX染色体を含む染色体異常。大部分(約85%)は47XXYの純系で、その他モザイク系などがある。精巣萎縮、女性化乳房、無精子症などを伴う。そのうち、99%で精子形成障害がみられる。

    物理的化学的因子

放射線、重金属、温熱など多岐にわたる。

二、精路通過障害

 精子の通り道である精管が、生まれつきや炎症によって詰まっている状態をいう。男性不妊の原因の5~10%を占める。閉塞部位は精巣輸出管精巣上体精管射精管(前立腺)が考えられる。

 【主な原因】

    精管切断

医原性(手術時に誤って切断や結紮)や避妊手術により精管が切れている。

    炎症後精路閉塞

クラミジアなどの感染症、前立腺炎、前立腺炎から精巣上体炎を併発し、精路が閉塞する。

    先天性精管欠損症

生まれつき精管が無い。遺伝性疾患の一つである囊胞性繊維症が関係している場合もある。

    副性器の発達障害

精巣上体精嚢前立腺射精管の発育障害により、閉塞を起こす。

三、性機能障害

 性機能障害は、勃起障害や射精障害、性欲の低下などがある。

勃起障害(ED)は心理的精神的な問題が原因の機能性EDと、勃起にかんする組織や血管、神経、内分泌異常などが原因の器質性ED、その両方がみられる混合型EDに分けられる。射精障害は逆行性射精、膣内射精不能などの症状がみられる。

 【主な原因】

    勃起障害(ED

機能性ED:ストレス、過去の性行為の失敗,躁鬱病、神経症など。

器質性ED:糖尿病、高血圧、動脈硬化、神経の損傷、脊椎の病気、前立腺腹部骨盤内の手術、喫煙、薬物、(降圧剤、消化性潰瘍剤、向精神薬など)、男性ホルモンの低下など。

    逆行性射精

神経や脊髄の損傷(糖尿病、下腹部の手術、事故など)、膀胱や尿道の病変、薬剤性などがある。

    膣内射精不能

誤ったマスターベーションなど。

    性欲の低下

ストレスうつなど心因性要因、男性ホルモンの低下、薬物(降圧剤、抗うつ薬、抗不安薬)の服用など。 

四、精子機能障害

 造精機能に問題が無いが、炎症や免疫反応により精子の機能が落ち、受精まで至らない状態。

 【主な原因】

    副性器の炎症

前立腺炎、精囊炎、精巣上体炎など生殖器に炎症が起きると、精子運動率が低下する。

    免疫学的障害

本来は【血液―精巣関門】によって精子が隔離されているため、免疫反応は起こらないと考えられている。しかし、何らかの理由でこの関門に破綻が生じると自己免疫反応がおこり、抗精子抗体陽性や自己免疫性精巣炎を引き起こし、精子の機能が阻害される。その原因としては、精巣生検を含めた外傷や精管切断術(パイプカット)、感染などが考えられる。

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