関節リウマチに対する漢方医学漢方薬の効果と経験症例
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リウマチ痛みの症例
男性 53歳手足関節痛3年。
診断はリウマチ関節痛。いろんな病院でするが、痛みの繰り返し。
最近は、手足の指の関節の腫れ痛みひどくなっている。両手の関節にこわばりがあり、少し変形しています。検査は抗゛O“:500単位。リウマチ因子が陽性。血沈:75mm。
漢方を始めました。
処方:独活桑枝イリンセン川草地朮ゼンカツ丹参白芍蜈蚣(ムカデ)等。
二診、痛みが軽減。手足のこわばりが少し改善。
処方:黄耆30g追加。
三診、同じ処方を継続しました。半年後、痛みがほとんどなくなりました。手足のこわばりがなくなりました。自由に手足を動かせる。1年後、追跡で再発なし。
女性 65歳
10年前にリウマチと診断される。繰り返し手足関節の痛みあり。特に指の関節はひどく、腫れている。変形もあり、少し動かしにくい。眩暈不眠もあり。
処方:黄耆川芎トウキ白芍地黄紅花桃仁地竜・等。
二診、痛みが軽減しているが、まだ不眠。処方を少し調整。
三診、痛みが明らかに軽減している。続けてした結果、痛みがなくなりました。
関節リウマチ概説
「リウマチ性疾患」とは筋骨関節の疾患です。また、「自己免疫疾患」とは自己に対する異常な免疫のために引き起こされる疾患です。一方、「膠原(こうげん)病」という言葉もあります。これは昔は病変の主体が皮膚の結合組織の中の膠原線維にあると思われていたためですが、現在でもよく使われています。自己免疫疾患のうちのリウマチ性疾患がほぼ膠原病と同じということになります。関節リウマチは広い意味の膠原病に含まれます。
関節リウマチは全身の炎症性疾患ですが、関節炎が主な症状です。その原因は異常な免疫によるものです。サイトカインという物質を分泌して免疫において重要な働きをしているリンパ球が異常な働きをする結果、異常な抗体が出現して自己の関節の組織に結合して関節炎を引き起こします。なぜ異常な働きをするようになるのか原因はまだよくわかっていません。ウイルス感染が発症の引き金の1つになっているといわれています。
関節リウマチは女性に多い疾患です。発症は30歳代から40歳代が最も多いのですが、治る(治癒)疾患ではないので、結果的に高齢者に多くなります。一部には1~2年して関節痛もなくなって、治ったかのようによくなる(寛解〈かんかい〉)例もありますが、多くはよくなったり悪くなったりを繰り返しながら次第に関節変形などが進んでいきます。まれに非常に速く進行する例もあります。遺伝については、「少し遺伝する」といえます。白血球の血液型のうちHLA-DR4という型の人は関節リウマチになりやすく、その型が遺伝した人もなりやすくなります。関節リウマチの程度は、症状がほとんどない軽いものから薬をいろいろ使ってもなかなか抑えきれない重いものまで種々のものがあります。
リウマチ症状
全身にわたる様々な症状があるので、関節症状と関節外症状に分けて述べます。
《関節症状》
1)関節痛、関節の腫れ
関節の痛みは、安静にしていても痛い(自発痛)、押すと痛い(圧痛)、動かすと痛い(運動痛)などいろいろあります。その他に関節が腫れたり、熱をもったり、赤くなることがあります。関節リウマチの関節炎は、関節を包んでいる膜である滑膜が炎症を起こした滑膜炎というもので、手足の関節に対称的に多くみられます。そのなかでも指の真ん中の関節(PIP関節)、根元の関節(MCP関節)、手首の関節(手関節)の3種類が最も多く、関節リウマチの特徴になっています。その他、顎の関節、1番目と2番目の首の骨(頸椎)の関節にも起きます。胸椎(きょうつい)や腰椎(ようつい)が痛くなる場合は変形性関節症の可能性が高いです。
2)朝のこわばり
これも関節リウマチの特徴といえます。朝目を覚まして布団から這い出る時、手足や身体が硬くなり動かしにくくなっていることをいいます。起きて手足を動かしていると自然にこわばりがとれてきますが、関節リウマチが悪い時はこわばっている時間が長くなるので、リウマチの活動の程度をみる指標のひとつになります。
3)関節の可動域制限
可動域とは関節の動く範囲です。関節炎が起きて関節が腫れたり、関節液がたまったりすると関節可動域が狭くなることがあります。この場合は関節炎が治まると可動域はまた元に戻ります。一方、関節炎を繰り返すと、滑膜や関節周囲の組織が厚く硬くなり、筋肉を骨に結合させている腱や靱帯(じんたい)も硬くなるために、可動域が狭くなります。これは拘縮(こうしゅく)といって基本的に元には戻りません。
4)関節変形
滑膜炎が長く続いたり、悪化すると、そこに破骨細胞などが現れて、関節付近の軟骨や骨を破壊していきます。さらに関節周囲の組織、腱、靱帯などにも炎症が及ぶと、関節は変形し同時に可動域制限も出てきます。4本の指が小指のほうに曲がる尺側偏位(しゃくそくへんい)という変形は関節リウマチに特徴的です。さらに進んで関節の破壊に至ると、逆に可動域が増して指で物をつかみにくくなることもあれば、骨同士がくっついて関節がなくなり骨性強直という状態になることもあり、日常生活の動作が制限されることになります。
《関節外症状》
関節リウマチは全身の疾患です。軽い場合は関節だけの症状ですみますが、重くなると関節以外の症状が出てきます。
1)リウマチ結節
関節リウマチの診断基準にも取り入れられている症状です。肘によくみられますが、肺など全身に出現する可能性があります。肘や手首にできるものは硬いゴムのように触れますが、リウマチの活動が低下するとまた消えることもあります。
2)リウマチ肺
肺に間質性肺炎や細気管支炎といった疾患を併発することがあります。胸部CT検査でよく調べると半分以上の人に間質性肺炎が見つかります。息切れや空咳が現れたらの対象になります。年に1回は胸部X線検査を受けることを勧めます。間質性肺炎はリウマトレックスという抗リウマチ薬の副作用で起きることもあります。
3)リウマチ性血管炎
関節外症状は血管炎という疾患を合併したために起こるものです。上記のほかに、胸膜(きょうまく)に血管炎が起きると胸膜炎になり、胸水がたまります。皮膚に起きると赤や紫の発疹が出ることがあります。眼や腎に起きることもあります。このような血管炎を合併した場合には悪性関節リウマチと呼びます。「悪性」という言葉は関節症状が非常に悪いという意味ではなく血管炎を合併しているという意味です。
《全身症状》
だるさ、疲れやすい、体重減少、貧血、微熱などがあります。
血液検査
白血球増加、血小板増加、等の炎症所見が見られ、中でも特にC反応性蛋白(CRP)上昇、赤血球沈降速度亢進は活動性の指標となる。
リウマトイド因子(リウマチ因子、RF、RAテスト、RAHA、RAPA)は陽性であることがほとんどだが、関節リウマチがなくても陽性となるし、だれでも高齢となるにつれて陽性の頻度は高くなるからこれをもって診断を確定することは出来ない。また、活動性とは関連しないから経時的に測定することに意味はない。リウマトイド因子高値自体は重症の関節リウマチであることを示唆すると一般に言われているが、証明されたわけではない。より確実に診断につながる「抗CCP抗体」が、欧米では「リウマトイド因子」と組み合わせて用いられている。CA-RF(抗ガラクトース欠損IgG抗体)、IgG型リウマチ因子などもよく用いられている。
関節破壊の指標としては「MMP-3」が用いられる。これはRA特異的な検査ではない。ステロイド剤や腎機能障害でも高値を呈することがある。
リウマトイド血管炎を発症すれば補体が低下する。
フェルティ症候群を発症すれば、白血球その他の血球が減少する。
画像検査
単純レントゲン写真 : 描出ではMRIに劣るが、簡便であり現在も用いられる。
CT : 滑膜、軟骨の描出でMRIに劣り、あまり用いられない。しかし最新の研究では、早期診断にて、CT法で足のX線所見と手関節または中手指節(MCP)関節の腫脹の所見を重視した上で、足の腫脹所見を加える手順に抗CCP抗体値の所見を組み込むことで陽性的中率は94.6%、陰性的中率は94.7%と高値を出せることがわかった。
MRI : しばしば関節のびらん破壊を評価するため用いられる。CTよりも軟骨病変骨髄浮腫の評価に優れている。 超音波断層検査(エコー) 滑膜炎や骨びらんを検出出来ることが判明し、現在積極的に用いられることとなった。
関節リウマチの活動をみる
により関節炎がよくなると、関節痛や腫れがなくなり、採血では貧血がよくなり、赤沈の数字が減り、CRPが低下します。ですからこれらの検査はリウマチの経過観察のために定期的に行われます。また、薬の副作用のチェックのために肝機能、腎機能などの検査、尿検査も定期的に行います。年に1回は胸部X線検査、骨X線検査も行うとよいでしょう。
リウマチ診断]
旧来より、米国リウマチ学会(ACR)の分類基準が、広く一般的に使われている。
ARA分類基準(1987年)
朝のこわばり(一時間以上持続する朝のこわばりと関節症状)
多関節炎(少なくとも3領域以上の関節の腫れ)
手の関節の腫れ
対称性の関節の腫れ
リウマチ結節
リウマトイド因子(リウマチ因子)陽性
レントゲン検査で典型的な関節所見
以上7項目のうち4項目以上を満たせば「関節リウマチ」と診断
近年、抗サイトカイン療法等の強力な抗リウマチ薬の登場によって早期からのが有効となり、早期診断の必要性が検討され、2009年に米国リウマチ学会年次学術集会で、上記に替わる新たな診断基準として「米国リウマチ学会(ACR)」と「欧州リウマチ連盟(EULAR)」の共同策定として発表され、2010年8月に23年ぶりに改定され発表された
The 2010 ACR/EULAR Classification criteria(分類基準)(2010年)
A: 関節浸潤
*大関節1ヶ所 (0点) *大関節2-10ヶ所 (1点) *小関節1-3ヶ所 (2点) *小関節4-10ヶ所 (3点) *小関節10ヶ所以上(少なくとも小関節病変1ヶ所は含む)
(5点)
B: 血清学 (少なくとも1回の検査は必要)
*RF(-) and 抗CCP抗体(-) (0点) *RF(+) or 抗CCP抗体(+) (2点) *RF(++) or 抗CCP抗体(++)
(3点)
C: 急性期炎症反応 (少なくとも1回の検査は必要)
*CRP正常 and 赤沈正常 (0点) *CRP高値 or 赤沈高値 (1点)
D 罹病期間
*<6週 (0点) *≧6週 (1点)
6点以上で関節リウマチと分類する。
リウマチの鑑別診断
鑑別診断が必要な疾患として、変形性関節症がある。初見の違いとしては関節リウマチではPIP関節が高頻度で侵され、DIP関節が侵されることは稀であるが[4]、変形性関節症はDIP関節が高頻度で侵される[4]。また関節リウマチは全身炎症のためCRP(+)となるが、変形性関節症は局所の炎症のためCRPは上昇しない。その他関節リウマチとの鑑別診断が必要な疾患としてはSLE、血清反応陰性脊椎関節炎、痛風などがある[4]。
関節リウマチの程度分類
リウマチは、関節の障害が日常生活をいとなむうえに及ぼす影響によって4つの段階(クラス)に分けられます。
- クラスⅠ:関節リウマチの関節の障害が日常生活を営む上に及ぼす影響は健康人と同様。
- クラス Ⅱ:少数の関節の運動制限があってもふつうの活動ができる。
- クラス Ⅲ:ふつうの作業や身のまわりの用を足しにくくなった。
- クラスⅣ:寝たきりか、または車椅子を利用しなければならなくなった。
関節リウマチの関節破壊の程度を客観的に判断するために関節のX線写真を参考にして、4つの病期(ステージ)に分けます。
- クラスⅠ:X線で関節の変化のみとめられない。
- クラス Ⅱ:関節と関節の間隙が狭くなっている。
- クラス Ⅲ:骨のびらんがみとめられる。
- クラスⅣ:関節が強直した像を呈する。
関節リウマチのすべての例がクラス4の高度の身体障害にまで進んでしまうわけではなく、により関節症状の進行のとまることも少なくありません。15歳以下の関節リウマチは、特に、“若年性関節リウマチ”と呼ばれ、その発病が急で、強い全身症状を伴います。
他の関節リウマチ
悪性関節リウマチ(MRA)
悪性関節リウマチ(MRA)は慢性関節リウマチの一つで、全身の血管に炎症が起きて関節外にリウマチ症状が見られる状態のことです。悪性関節リウマチの発症率は慢性関節リウマチの患者さん1000人に対して、2~2人程度(慢性関節リウマチの患者さんの0.2~0.3%)でみられます。慢性関節リウマチでは女性のほうが多いですが、この悪性関節リウマチの場合は男性のほうが多いです。
悪性関節リウマチ症状:発熱、体重減少、激しい関節痛、内臓や皮膚病変、血管病変。
回帰性リウマチ
回帰性リウマチは急性の関節炎と関節周囲炎の発作が周期的に(数日から数ヶ月)起こる原因不明の疾患です。回帰性リウマチは手指、手、膝、肩関節に起こりやすく、微熱や軽度の炎症反応が見られます。発症は30代~60代の男性にみられて、回帰性リウマチの2割から3割が慢性関節リウマチへと変わると言われています。
若年性関節リウマチ
若年性関節リウマチ(JRA)といわれるのは、16歳以下で発症する慢性関節炎のことを指します。若年性関節リウマチにはいくつかのタイプに分かれます。
- 全身型若年性関節リウマチ
関節炎より高熱や発疹などが前景に立つ病型で、スティル病と呼ばれます。 - 少間接型若年性関節リウマチ
5歳前後の女児に発病が多い病気で、ひざや足関節といった大関節に障害が起きやすいです。 - 多関節型若年性関節リウマチ
成人に見られる慢性関節リウマチによく似た臨床像を示します。
- 心因性リウマチ
心因性リウマチは、炎症反応が見られませんが全身に疹痛が見られる疾患です。心因性リウマチの原因はうつ病などの精神的なものが原因であると考えられています。方法は、非ステロイド系の抗炎症薬は使わず、抗うつ剤といった精神療法によってする場合が多いです。
強直性脊椎炎
強直性脊椎炎とは、仙腸関節や股関節といった脊椎を中心に関節炎や腱付着部炎を引き起こして脊椎が固くなる病気です。強直性脊椎炎になる原因には遺伝の可能性があり、男性のほうが女性よりかかりやすいです。
初期:腰痛、頸部痛、背骨の可動制限
進行すると:背骨が丸くなる、肩関節や股関節の痛み、動きの制限
その他:体重減少、疲労感、発熱、ぶどう膜炎
リウマチ性多発筋痛症(PMR)
リウマチ性多発筋痛症(PMR)は肩、大腿、上腕部、腰、頚部などの筋肉に、こわばりや疹痛を引き起こす疾患のことです。リウマチ性多発筋痛症の原因は不明で、50歳以上の高齢者に多い病気です。
リウマチ性多発筋痛症症状:発熱、全身倦怠感、体重減少、1ヶ月以上の疹痛、関節痛(骨や関節に変形は見られないです。
リウマチ性心疾患
リウマチ性心疾患とは、リウマチ熱によって引き起こされる心臓障害のことです。リウマチ熱によって心臓の一番内側の膜に炎症が生じ、心臓弁膜が厚くなって弁の機能障害を引き起こします。リウマチ性心疾患ではこのような障害が生じて、心不全や不整脈の原因となります。
西洋医学のリウマチ標準
はっきりとした原因が不明なので、残念ながらまだ根本的法はありません。異常な免疫を抑え関節リウマチの活動を低下させて関節炎を治し、関節の変形や破壊を予防して、快適な生活が送られるようにすることがになります。そのために薬物療法、手術療法がありますが、関節炎の軽減や関節変形の予防のためにはリハビリテーションも重要です。
《リウマチ薬物療法》
発症して数カ月以内の早期から抗リウマチ薬を用いることがの原則です。抗リウマチ薬の効果が現れるまでの間、関節痛を抑えるために非ステロイド系抗炎症薬かステロイド薬を使います。抗リウマチ薬が効いてきても十分でないことがあるので、非ステロイド系抗炎症薬かステロイド薬をそのまま継続することもあります。最近は原因のひとつであるサイトカインを抑える生物学的製剤という新しい抗リウマチ薬が現れて、寛解導入が可能になりつつあります。
1)非ステロイド系抗炎症薬
炎症を抑える薬ですが、解熱作用や鎮痛作用もあります。胃潰瘍(かいよう)、腎機能障害、むくみといった副作用があります。肛門に挿入する座薬は持続時間は長いのですが、副作用は内服薬と変わりありません。また痛みがある時だけ使うという方法もあります。
2)ステロイド薬
これも抗炎症薬ですが、関節破壊を抑制する働きも少しあります。関節の痛みや腫れに劇的に効くことがあります。リウマチに使う量は少量なので副作用は少ないのですが、長期間内服すると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、耐糖能異常(糖尿病になりやすい)などが現れます。また、急に中止すると副腎の機能不全を起こすことがあるので、医師の指示をよく守って内服して下さい。関節炎がひどい場合は関節内に注射をすることもありますが、骨がもろくなるので頻繁な注射は避けたほうがよいと思います。
3)抗リウマチ薬
これが最も重要な薬になります。原因と思われる免疫の異常を抑えることによって関節炎を治す薬なので、痛い時に内服してもすぐに痛みが軽くなるわけではありません。毎日あるいは毎週服用しているとだんだん効いてきて関節痛が治ってきます。メトトレキサート(商品名リウマトレックス)は内服する抗リウマチ薬の中で一番効果があり、欧米でも日本でも広く使われています。関節破壊を予防する効果も少しあります。口内炎、消化器症状、肝機能障害、間質性肺炎などの副作用があるので注意しながら使います。最近使えるようになった生物学的製剤は、関節炎を治すだけではなく関節破壊を治す可能性がある薬剤として注目を集めています。2006年4月現在、日本ではインフリキシマブ(商品名レミケード)とエタネルセプト(商品名エンブレル)の2種類が保険適応になっています。さらに2薬剤が治験中です。
●
1)活動度が軽度の場合
[1]オステラック
サイトテック(200μg)
アザルフィジンEN
[2]プレドニゾロン(1mg)
リマチル(100mg)
2)活動度が中等度の場合
ロキソニン
リウマトレックス)
(合計週3カプセル)
3)活動度が高度の場合
[1]プレドニン
リウマトレックス
フォリアミン
[2] [1]に加えてレミケード
[3] [1]に加えてエンブレル
4)ステロイド関節注射
ケナコルト-A 5mg(手首)、10mg(肩)、20mg(膝)
《手術療法》
目的によって関節炎を抑える滑膜切除術と、破壊された関節の機能再建のための関節固定術人工関節置換術の2つに分けられます。前者は手、肘、膝関節など1つの関節の疼痛(とうつう)が強いときに関節炎の場である滑膜を切除することで痛みを取ります。人工膝関節で歩行可能になった例は多くあります。最近の人工関節の機能保持期間は15年くらいといわれています。整形外医とよく相談することが大事です。
《リハビリテーション》
これは見逃されがちですが、大変重要なです。関節の負担を減らす動作を覚えて関節痛を軽減することができます。補助具の使い方、関節可動域訓練、筋力強化方法を覚えて日常生活動作を改善し、快適な生活を送れるようにします
リウマチ予後
まだ治癒させうる疾患ではありませんが、最近は寛解導入の可能性が出てきました。関節リウマチの人と一般の人との寿命を比較すると、関節リウマチの人のほうが少し寿命が短いという調査結果がありますが、適切なを受ければ寿命が延びることもわかっています。ですから、医療機関を受診して適切なを受けていただきたいと思います。
生活上の注意
根気よくをしていかねばならないので、くじけることなく医療機関と協力して病気とうまくつきあうようにします。肉体的、精神的ストレスを避けることも必要です。貧血や骨粗鬆症にもなりやすいので、食事にも気を配って下さい。日頃から運動することは筋力強化につながり有用ですが、関節痛が出るくらいの運動はやり過ぎです。痛くない関節は動かし、痛い関節は安静にするのが基本です。
リウマチ病の通常日本式漢方のエキス剤、錠剤の漢方療法(保険漢方診療含む)
最終編
リウマチの東京漢方薬局香港堂の本場
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